西調布の家2
このページでは、山岸さんの写真と皆さんからいただいたコメントで、西調布の家を記述します。
これは、外から室内を見た写真ではありません。
外のような場所をつくることで、外とつながる広がリが生まれ、室内に実際の距離とは異なる距離感が生まれます。そんな空間を考えました。この写真からは、そんな空気が伝わって来ます。山岸剛さんの撮影です。
■
壁や箱といった要素が分節されることで、内外の境界が判らない、まるで集落の隙間に立っているかのような非常に不思議な体験でした。エントランスからダイニング、生産緑地のシークエンスがズレながら連続していて、気持ちが良い空間でした。
一筆書きの手摺や外壁のヌルリとした金属の皮膜などなど、いろいろと勉強させていただきました。
平瀬有人(佐賀大学)
■
内外のデザインやディテール、工業材料の使い方が巧みだなあという印象を持ちました。
宇野求(東京理科大)
■
写真からだけでも濃密な空間が想像され、体験してみたい!と思いました。
初めて建築に興味をもった頃のことを思い出しました。
井田敦之(早大理工研)
■
入れ子の構成からか、自分の好きな阿部勤さんの「私の家」を彷彿とさせる共通点を感じながら見ていました。建物の軽薄でない、しっかりとした存在感と、外部への開放感の両立が、非常に心地よいところは、特に近いのかなとも感じました。
家の中心を眺めながら、実は外に意識が向かうのはとても面白い経験で、いろいろな方法を考えたくなりました。
平瀬さんのコメントにもありましたが、一望に出来る景観(室内観・外観・景色)がなく、全体性のない、他律的、相乗的に成立するものとして風景があることは、
とても集落的だなと思います。自分もチャレンジしたい空間の質や体験だなと感じました。
素材の選択やディテール、工法など、勉強不足で、一方的に生徒になるばかりですが、それと相まって、成立する空間構成にも面白く勉強させて頂くことが多く、ありがとうございました。
稲垣淳哉(Eureka)
■
吉祥寺のハモニカ横町の交差点に室を作ったかのような空間が実現されている。図式がとても興味深い。80m2とは思えない空間広がリが驚きだ。
Julian Worrall(早大助教)
2011年4月8日